「虐待されるヒト」と「虐待してしまうヒト」、どちらにも必要なものは「救いの手」
「障害者への支援と保護」
障害者の保護[養護者との分離]
![障害者の保護[養護者との分離]](/img/rescue_pic1.gif)
虐待を受けている障害者の命に関わる緊急事態には、安全確保のために障害者を施設等に保護し、虐待を加える家族等の護者から一時的に引き離します。さらに、状況に応じて、障害者と養護者との面会を制限することもあります。
障害者への支援[暮らしの確保]
![障害者への支援[暮らしの確保]](/img/rescue_pic2.gif)
養護者から保護する必要のない場合も、次のような支援を行い、障害者の安心・安全な生活を確保します。
【支援の具体例】
- ■ 地域での自立生活に必要な居住の場や就業の場を支援
- ■ 適切な障害福祉サービスを利用するための支援
- ■ 医療機関への受診が必要な場合、専門医の紹介等の支援
養護者への支援[相談の窓口]
![養護者への支援[相談の窓口]](/img/rescue_pic3.gif)
障害者虐待では、虐待をしている側の家族や、養護者にも支援が必要なケースが少なくありません。介護疲れや障害への知識不足、家族間の人間関係、養護者自身の障害など、要因は様々ですが、虐待をってしまう養護者を含む家族全体を、地域ぐるみで支援することが、根本的な障害者虐待防止に繋がります。
養護者が虐待者にならないために
介助者の負担を軽くする
障害者の短期入所など福祉サービスの利用で介護の負担を減らし、冷静になれる時間や休息できる時間をつくる。
知識や技術を増やす
障害に関する知識や介護技術の不足が虐待に繋がらないよう、専門家の助言や指導で、障害への知識・情報を提供する。
心のケアを大切にする
カウンセリングの利用や障害者家族会への参加などで、虐待の要因となる精神的に追いつめられた養護者の心を癒し、家族関係の回復にも努めていく。
状況に応じた専門的支援
病気や経済的問題など、養護者自身が支援を必要としている場合は、それぞれの問題に適切な対応を行うために、専門機関から支援を行う。